回転数はNPB平均超え 1年で球速10キロアップに成功した左腕が求める“球質”
回転数はNPB平均超え 1年で球速10キロアップに成功した左腕が求める“球質”
回転数にこだわり 球速アップだけでは喜ばない質への意識
勝負するのは球速ではなく球質。都筑中央ボーイズで、控え投手からエース左腕まで成長した山口瑛太投手は、自身の強みをボールの質にあると分析する。
初めて計測した2021年3月時点での球速は116km/h。同級生に10km/h以上速い球を投げる投手がエースだったことから、球速で勝負しても背番号「1」は取れないと考え、ボールのキレを上げることを決意。そこで目を付けたのが回転数だった。
当時の回転数は1,172回転。中学生平均の1,600回転にも満たない数字だった。
しかし、これまで考えたこともなかった数字に触れたことで、自分の投球への探求心が増した。それから全身の体幹強化の他に、指先のトレーニングやリリースの感覚をより意識したキャッチボールに取り組んだ。
1年後の2022年3月現在には、回転数は1000回転以上アップし2,160回転となり、わずかながらNPB平均の2,100回転を上回るまでに成長。球速も10km/hアップし、126km/hとなった(球場計測で最速130km/hを計測)ストレートは、同級生から「球速表示以上に速く見える」と言われる。
4月からは岡山の創志学園へと進学する。
中学時代には行くことのできなかった全国の舞台へ、「甲子園出場」という形で叶えることができるか期待が高まる。
※ラプソード計測及び投球指導については、こちらをご確認ください。
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